京都2日目

 今日も天気はいまひとつでしたが、幸いほとんど雨に降られることなく京都を回ることができました。午前中は仙洞御所、午後は桂離宮の見学を予約しています。御苑付近の寺社や京都駅南側の寺社も回る予定です。

 仙洞御所は京都御所とともに京都御苑にあります。仙洞御所に行く前に、御苑近くの廬山寺に行きました。

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 廬山寺は源氏物語ゆかりのお寺だそうです。廬山寺がここに移されたのは豊臣秀吉の時代ですが、もともとここには平安時代に紫式部の邸宅があったとされています。

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 廬山寺の庭は平安時代の貴族の庭を模しているそうで、源氏庭と名付けられています。

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 御苑の駐車場に車を停め、清和院御門から御苑に入り、仙洞御所まで歩きました。仙洞御所の正門は工事中で大宮御所側の北側から入りました。

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 工事中の正門と参観者休所です。

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 仙洞とは本来は仙人の住む処のことだそうです。そこから転じて退位した天皇(上皇・法皇)の御所をいい、さらに転じて上皇・法皇の異称としても使われたそうです。ですから、正確には京都御苑の仙洞御所というべきでしょう。ちなみに、大宮御所とは皇太后の御所という意味だそうです。

 この仙洞御所は江戸時代に後水尾上皇のために造営されました。江戸時代末に仙洞御所の建物は火災で焼失しましたが、当時は仙洞御所には誰も住んでいなかったので再建はされず、現在は庭園だけが残っています。その際に大宮御所との塀を取り払い、仙洞御所の庭園は大宮御所に組み入れられました。また、大宮御所は御常御殿のみを残す形で改修を行っています。従って、現在の京都大宮御所は元の大宮御所の建物である御常御殿と、仙洞御所の庭園から成っています。

 仙洞御所の見学も昨日の修学院離宮と同様に係の方の解説を聞きながら庭園内を回る形式でした。

 御常御殿のお車寄せです。皇族の方々は京都にいらした際はここからお入りになり、宿泊されるそうです。

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 御常御殿は大正時代に改修され、外装には窓ガラスが使用され、内部は洋室になっているそうです。窓にはレースのカーテンがかかり、中は見えませんでした。

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 仙洞御所の庭園には北池と南池という2つの池からなり、見学路はその池の周囲に沿って歩く形です。これは北池とその舟着です。

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 北池に流れる雌滝です。手前の木の向こうに段差があり、水が流れていました。

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 南池の中島にかかる八ツ橋です。

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 北池と南池は水路でつながっていて、その水路にかかる紅葉橋を八ツ橋から見たところです。紅葉の時季は橋の両側に紅葉がきれいだそうです。

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 中央奥、南池に落ちる雄滝です。落差2メートルほどでしょうか。雌滝より落差があります。

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 南池の舟着です。小舟が係留されていました。

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 仙洞御所の一番南に位置する茶室、醒花亭です。醒花亭の名は唐の詩人 李白の詩に由来するそうです。掲げられた詩が見えます。

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 南池の西側に広がる州浜です。10から15センチほどの丸い石がびっしり敷き詰められています。

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 この石は小田原藩主が献上したと伝えられ、小田原藩の領民に、海岸の丸石一つにつき米一升を与えて集めさせたといわれています。そこから、小田原の一升石ともいわれているそうです。丸から楕円形のやや平たい石で、大きさもきれいにそろっています。全部で10万個以上あるといわれていますので、集めるのは大変だったでしょうね。

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 南池を回って北池の出発点付近に戻ります。ここには又新亭という茶室があります。もともとこの場所には修学院離宮から移築した茶室がありましたが火災で焼失したそうです。その後、明治時代に近衛家から又新亭が献上されたということです。

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 又新亭の南側にある中門の外には外腰掛があります。

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 仙洞御所の見学のあと、京都御所にも行きました。京都御所も以前は他と同じ予約制のツアー形式の見学でしたが、7月末から予約なしで見学できるようになりました。そのかわり、解説付きの案内はなくなっています。

 清所門です。この奥で手荷物検査を受けて見学ができます。

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 見学順路は予約制の時と同じようです。御車寄、儀式などのために参内した公卿や殿上人など限られた人はこの玄関から入ったそうです。

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 参内した人が控える諸大夫の間です。3室あり、襖の絵にちなんで格式の高い順に虎の間、鶴の間、桜の間と呼ばれています。先ほどの御車寄から入った人は虎の間か鶴の間に案内されたそうです。一番手前の桜の間へ入る人は御車寄からではなく、左手にある沓脱石に履き物を置いて入ったそうです。

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 大正天皇の即位礼が紫宸殿で行われることになり、馬車に対応する玄関として新設された新御車寄です。天皇は御所に南面から出入りするという伝統にのっとり、南向きに作られたそうです。

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 御所の南に位置する建礼門です。

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 御所において最も格式が高く、重要な儀式が行われる紫宸殿と南庭です。江戸時代末に造られたそうですが、伝統的な平安時代の様式で建てられているそうです。明治、大正、昭和の三代の天皇の即位式が行われたそうです。

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 紫宸殿の左裏手には清涼殿があります。天皇の住居であり、神事などの儀式も行われた場所ですが、御常御殿に住まいが移ってからは主に儀式に使われたそうです。

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 紫宸殿の右裏手にはいくつか建物があります。これは江戸時代には武士との対面や儀式に使われた小御所です。

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 御読書始や和歌の会などの学芸に使われた御学問所です。

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 小御所と御学問所の間には蹴鞠の庭があります。ここで蹴鞠をやったのでしょうか。

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 これらの建物や庭の前には御池庭があります。

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 天正18年、天皇の住居が清涼殿から御常御殿として独立して設けられました。南面に上段、中段、下段を備え、儀式や対面も可能な造りとなっています。

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 さらに御常御殿の一部が御三間として独立し、七夕などの私的な行事に使われたそうです。

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 御苑は広く、仙洞御所、京都御所とけっこう歩きました。次に行ったのは御苑の北側、相国寺です。

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 相国寺は駐車場が境内内にありました。法堂脇にSLCを停めて記念撮影です。相国寺にはかつて100メートルを超す七重大塔があったそうです。この七重大塔は日本史上最も高い木造建造物だそうです。京都タワーに匹敵する塔を数百年前に木造で造ったというのは驚きです。

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 次いで下鴨神社へ行きました。楼門です。

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 本殿、大炊殿の特別公開が行われていました。

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 中門です。この奥に本殿がありますが本殿は撮影禁止です。特別公開では下鴨神社について詳しいお話を聞くことができました。

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 大炊殿です。大炊殿は神饌の煮炊き、調理を行う台所だそうです。中にはかまどなどがありました。

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 大炊殿の前には「水ごしらへ場」というのがありました。案内には、「若水神事をはじめ御水の祭事が行われる所。また、この岩は式内末刀社(水の神)の御祭神が御降臨になる磐座との伝承があり橋と呼ばれている。」とありました。この石はパワースポットといわれ、手で触れている人がたくさんいました。

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 唐車です。唐車は上皇や東宮などが乗る最も格式の高い牛車だそうです。これは復元されたものですが雅ですね。

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 午後は桂離宮です。ここには見学者用の駐車場がありました。

 桂離宮は江戸時代初めに八条宮家の別邸として造られた建物と庭園から成っています。八条宮はその後、桂宮と名前を変えましたが、明治に入って断絶したため、宮内省(現在は宮内庁)の管理となっています。桂離宮と呼ばれるようになったのはその時からで、それ以前は「桂別業」と呼ばれていたそうです。

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 ここも修学院離宮や仙洞御所と同様に、ツアー形式の見学で建物は外から見るだけです。最近、見学者が写真撮影に夢中になるあまり、足を滑らせて池に落ちる事故があったそうです。係の方がそのことを見学中、何回も何回も話していました。

 御幸門と、そこから見た表門です。

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 庭園の中央には池があり、その周囲に茶室などがある回遊式庭園です。これは池の北側にある外腰掛です。

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 少し歩くと池の向こうに松琴亭という茶室が見えてきます。庭園内にはもともと5棟の茶室があったそうで、うち4棟が現存しています。

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 池には大小5つの中島があり、石橋などで結ばれています。それこそ落水の危険がありそうです。池の中に石灯籠が見えますが、離宮内は総計100以上の石灯籠があるそうです。

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 松琴亭です。

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 松琴亭からは池を挟んで書院と月波楼という茶室が見えます。

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 池の南側には大きな中島があり、坂を上ると賞花亭があります。他の茶室に比べて簡素な造りです。坂の上にあるので「峠の茶屋」と呼ばれているそうです。狭い道なので渋滞しています。

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 小高い所なので、池や中島がよく見えます。創建当時は今ほど木々が伸びていなかったので、もっと見晴らしがよかったのでは、ということです。

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 賞花亭の先には園林堂という持仏堂があります。園林堂は唯一の瓦葺きの建物です。もともと祀られていた仏像などは別途保管されていて、現在は内部には何もないそうです。

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 池の南西端には笑意軒があります。

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 杉戸の引手は矢羽根、襖の引手は船の櫂の形です。笑意軒の南側には水田が広がっていますが、修学院離宮と同じで近隣の住民が稲を植えているそうです。

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 池の西側には左から新御殿、中書院、古書院が雁行形に並んでいます。

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 古書院の北、池のほとりに月波楼があります。

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 先ほどと反対に、月波楼から見た松琴亭です。

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 この後、出発点に戻って見学は終了となりました。

 桂離宮を出て伏見稲荷大社へ行きました。休日ですのですごい人出です。

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 伏見稲荷といえば有名な千本鳥居です。朱塗りの鳥居が延々と続きます。裏には建立年月日が書かれていますが、平成24年御遷座壱千参百年記念と書かれた鳥居もありました。

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 中にはこのように石の鳥居も。だいぶ古いですね。

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 途中で鳥居が左右に分かれます。右側通行です。

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 奥社奉拝所に着きました。

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 ここには「おもかる石」があります。石灯籠が2つあり、それぞれの一番上にある丸い石(空輪)は固定されておらず、持ち上げることができます。説明文によると、願い事をしてから石を持ち上げますが、自分が思ったよりも石が軽いと感じれば願い事が叶い、思ったより重く感じれば叶わない、ということです。願い事を叶えたいのでしょうか、たくさんの人が並んでいました。

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 この先、稲荷山一ノ峰まで鳥居は続くそうですが、カミさんはもういいかな、と言うので本殿の方へ戻りました。

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 次に行ったのは東福寺です。参拝客はあまりいませんでした。山門と本堂です。

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 泉涌寺です。こちらも参拝客はあまりいませんでした。

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 ここには観音様を祀るお堂があり、楊貴妃観音堂と呼ばれています。祀られている観音様があまりに美しいので、玄宗皇帝が亡き楊貴妃の冥福を祈って造らせた像との伝承を生み、楊貴妃観音と呼ばれているそうです。

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 本日最後は東寺(教王護国寺)へ行きました。金堂と講堂です。

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 現存する木造建築としては日本最大の高さの五重塔です。高さ約55メートル。現在の五重塔は江戸時代に再建されたものだそうですが、平安時代から5回も建てられています。人力しかなかった時代にこれだけのものをよく造れたと感じました。

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