ボストン美術館蔵 俺たちの国芳・わたしの国貞展

 Bunkamuraで開催されている国芳・国貞展をカミさんと見てきました。ボストン美術館の浮世絵コレクションは有名ですが、江戸末期に人気のあった歌川国芳と歌川国貞の選りすぐりの作品が展示されています。

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 国芳は大胆な構図の武者絵が得意で、当時は「武者絵の国芳」と評されたそうです。水滸伝に材をとった「通俗水滸伝豪傑百八人之一個」。ネコが何匹も集まってドクロとなっている「国芳もやう正札附現金男 野晒悟助」の発想には驚かされます。「相馬の古内裏に将門の姫君滝夜叉妖術を以て味方を集むる大宅太郎光国妖怪を試さんと爰ここに来り竟ついに是を亡ぼす」という長い題の3枚続きの絵では画面の大半を巨大なガイコツが占めるという大胆な構図が採られています。「讃岐院眷属をして為朝をすくふ図」は美術館入口に大きなポスターとなって張られていました。

 国貞は繊細な役者絵、美人画を得意としていました。描かれた人物の表情や仕草は心の内面を映し出し、見る人の想像力を刺激します。「当世三十弐相 よくうれ相」の手紙を読む芸者の絵では、手紙に何が書かれているのだろう、と想像をかき立てられます。團十郎の死絵に漂う寂寥感は、浮世絵でこのような表現ができるのか、と感嘆させられます。江戸時代のブロマイドと言われる歌舞伎役者などの揃い物などは、当時の人びとがきそって集めたに違いありません。

 浮世絵はいいですね。国芳、国貞の力量もさることながら、彫師や摺師の優れた技術もあってこのようなすばらしい浮世絵になっているのです。作品を保護するためと思われますが、館内の照明がやや暗めだったのが残念でした。
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テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 浮世絵 国芳 国貞

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