驚異の超絶技巧展

 三井記念美術館で開催されている「驚異の超絶技巧展」をカミさんと見てきました。最近この手の展覧会は時々ありますが、三井記念美術館では3年ぶりです。以前の「超絶技巧!明治工芸の粋展」では明治時代に製作された作品だけでしたが、今回の展覧会では現代作家による超絶技巧の作品も多数展示されています。

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 展示室に入ると前室では宮川香山の花瓶と現代作家高橋賢悟の微細なアルミニウムによる作品が展示されていました。この2点だけは写真撮影が許可されています。

 高橋賢悟の「origin as a human」です。展覧会のポスターにも使われています。写真では骨のように白く写っていますが、実際にはアルミニウムの色調です。生花を型どりしてアルミニウムを流し込み、細かなパーツを作成しているそうです。大変な手間と技術ですね。

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 次の展示室では明治時代の作品と現代作家の作品が対比できます。明治時代の作品も現代作家の作品もいずれも驚くべき技術の塊です。

 その後は明治時代の作品が、七宝、漆工、木彫、牙彫、陶磁器、自在、金工、刺繍絵画といった分野ごとに展示されていました。何点かは見た記憶のある作品でした。

 最後の展示室では現代作家による作品でした。稲崎栄利子の細かな磁器作品は、これを一つずつ手作業で作ったと知ると、人間業とは思えないくらいです。前原冬樹の木彫は、これを1本の木から彫りだしたとはとても信じられない作品です。橋本雅也の牙彫も驚くべき技術です。これら3人の作品は最初の展示室にもありました。

 この展覧会を見ると、明治時代の超絶技巧は時代を超えて現代によみがえり、新たな発展を遂げていると感じました。驚くべき集中力と発想、技術に限界はないのですね。
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成田山

 今日はカミさんと千葉県の成田山へ行ってきました。成田空港へは時々行きますが、成田市内に行くのは数年ぶりです。午前中に行ったので成田山に近い駐車場はまだ空いていました。

 以前成田山に行ったのは総門ができたばかりの頃でしたが、何年も経って真新しい木もいい色になってきました。そういえば昔はこんな立派な総門はなかったですね。

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 仁王門をくぐって大本堂です。

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 境内では菊花大会をやっていてたくさんの菊が置かれていました。大本堂の前にも菊が飾られています。七五三の時期ですね。天気もいいので七五三の子供たちがたくさんいました。

 御護摩祈祷の時間なのでしょうか、大本堂の中ではちょうど読経がされていて、たくさんの参拝者がいました。中には自由に入れるそうです。

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 今まで成田山に来ても、大本堂しか見たことがなかったので、今日は他のお堂にも行ってみました。

 大本堂の左手には出世稲荷があります。

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 小さなお稲荷さんですが、商売繁昌、開運成就のご利益があるそうで、名刺を貼った絵馬がたくさん奉納されていました。

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 釈迦堂、額堂、開山堂、光明堂、清滝権現堂を通り、一番奥は平和大塔です。平和大塔の隣に真新しい建物がありました。醫王殿で、28日に落慶法要が行われるそうです。成田山は来年開基1080年で、その記念事業の一環だそうです。

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 成田に来たのでお昼は鰻を食べました。お店の人の話では、ここのところ毎週末天気が悪くて参拝客が少な目だったそうです。この週末は天気は良く、今日は大安でもあるので、七五三の家族連れが多くて門前町は潤いそうだ、とのことです。

 成田山の近くに宗吾霊堂があります。

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 縁起によると、江戸時代、公津村の名主木内惣五郎は佐倉藩主の圧政に苦しむ村人を救うために4代将軍徳川家綱に直訴し、村人は圧政から救われました。しかし、木内惣五郎と子供たちは処刑されたそうです。惣五郎の百回忌に佐倉藩主から「宗吾」の法号が贈られ、お堂も建てられて祀られたということです。

 木内惣五郎と子供たちのお墓です。昨年行った月夜野の茂左衛門地蔵尊千日堂もそうですが、江戸時代にはこういう事件がたびたびあったのでしょうか。

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 成田山の門前のお店で、仁勇のあらばしりを売っていたので買ってきました。

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運慶展

 カミさんと国立博物館で開催されている運慶展を見てきました。天気はよくないのですが、幸い私たちが着いた時には待ち時間は解消していて待たずに入れました。

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 会場はかなりの混雑でしたが、入ってくる人より出てくる人の方が多かったです。午前中はかなり混んでいたのでしょう。

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 会場に入ってすぐ、処女作の大日如来坐像に迎えられます。20代で製作したといわれますが、その年齢でこれだけの完成度ということが運慶の才能を物語っています。

 興福寺の主要伽藍が焼失した際に、法華経八巻の写経を発願した運慶願経が展示されています。運慶は僧侶であり、興福寺に所属していたといわれますが、写経は他の僧侶に頼んでおり、奥書に運慶たちの名があります。写経しただけではなく、ちゃんと読経したようです。

 二匹の邪鬼を踏みつける毘沙門天立像は躍動感にあふれ全身に力がみなぎっています。以前、願成就院の大御堂で阿弥陀如来や不動明王と並んで拝観しましたが、本展では毘沙門天だけです。3体並ぶところも見たいですね。

 無著・世親菩薩立像は、以前興福寺の北円堂の特別公開で見ましたが、博物館の照明のもとで見るとよりリアルで、今そこに生きている人間が立っているかのようでした。目には生命が宿っているかのようですし、世親菩薩の手は今にも動きそうです。

 興福寺南円堂の四天王像はいずれも2メートルほどの巨大な像で圧倒的なボリューム感があります。彩色が薄れたことがまたいい雰囲気となっています。私は多聞天像が特に気に入りました。

 運慶の息子たちも仏師になったそうです。鬼が灯籠を持つ龍燈鬼・天燈鬼、特に康弁の龍燈鬼は頭の上に乗せた灯籠を上目遣いで見る表情がユーモラスでした。

 他にも寺外初公開の聖観音菩薩立像や42年ぶりに12体がそろった十二神将立像など見どころはたくさんありました。

 出口にはこのようなものも。厚紙で作った「卒業証書」も置かれていて、その卒業証書を持って写真を撮れるようになっていました。

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